2017/04/03

タ・プローム寺院-とりつく巨木はまるで巨大動物のような迫力!

カンボジアタ・プローム寺院は、12世紀末にジャヤーヴァルマン7世により、仏教僧院として建てられ、のちにヒンドゥー教寺院に改造されたと考えられています。

タ・プローム寺院について、一番よく紹介されているのがこの写真。
まるで巨大なタコの足のように、寺院におおいかぶさる巨木!中央祠堂の回廊を今にも押しつぶしそうなすごい迫力です。カメラの画面に入りきらないので全景写真はあきらめたのですが、当然、高さもものすごかったです。やはり熱帯の樹木だからでしょうか。

この巨木以外にもいろいろな樹木に浸食されていて、まるで動物のような巨木たちと、苔むした寺院が一体となり、ひとつの造形物のように思えてくるから不思議です。
こちらの巨木は、東門を踏みつけて立ち上がる巨人のようです。
まるで網目のような根が特徴的な木。中央祠堂のすぐ近くにあります。
木に浸食されてはいますが、以前の記事で紹介したベンメリアに比べると、比較的原型をとどめている部分もあります。
中央祠堂の周辺には、立体感のあるデバターが残っています。
レリーフが比較的よく残っているところもあります。
中央にある獅子舞のような(?)ものはカーラという、時間を象徴する神様です。インド神話では、食欲が旺盛なため、自分自身の体まで食い尽くしてしまい、顔(もしくは顔と腕)だけになったとされています。仏教では死者の王としての意味を持ちます。

こちらのレリーフには、仏像らしいものも見られますし、左上には、ナーガ(蛇の神様)も彫られています。寺院内には、後にヒンドゥー教徒により仏像の顔が削り取られたものもあります。
中央祠堂周辺だったと思うのですが、連子状窓が残されています。
実際に見学してみると、想像していたより敷地は広く(寺院を囲む壁は東西に約1000m、南北に約700m)、レリーフやデバターなども残っていて、見ごたえがありました。

東門周辺など、一部修復されているところがありますが、樹木と同化し自然に崩壊しつつある様は、どこか風情を感じさせます。

Cocoruuはツアーで参加したのですが、オールド・マーケットから車で約25分、トゥクトゥクで約30分と、街中からのアクセスも比較的良いので、個人旅行でも観光しやすいと思います。

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