2016/12/16

パルテノン神殿、ディオニソス劇場などアクロポリス遺跡は見どころいっぱい

ギリシャアテネを観光するけど、あまり時間がとれない…。

そんな場合、やはりはずせないのは、パルテノン神殿ディオニソス劇場を含むクロポリス遺跡です。

実際に徒歩観光したルートを紹介すると、

・ブーレの門
入り口から進むと、まずブーレの門が見えます。考古学者ブーレに発見されたため、この名がついています。写真はアップで撮ってしまっていますが、本当はもう少し幅があって、門らしい形をしています。

この門は、実際は観光の後にくぐるようになっています。

・プロピレア(前門)
修復中で分かりづらいですが、手前にならぶ柱の奥にあるのが、プロピレアです。プロピレアは中央楼、北翼(左側)、南翼(右側)から構成されていて、北翼は当時、絵画や奉納品などが保管されていました。

・パルテノン神殿
こうやってみると、やっぱり美しい形をしていますよね。紀元前430年頃に完成したもので、周囲は本来46本のドーリア式の柱によって囲まれています。

ユニークなのは、柱の太さは一様でなく、上の部分が細くなっているんです。柱だけで高さは約10mもあり、近くで実際に見ると想像よりも大きなものです。

アテネの守護アテナのために建てられた神殿で、当時は内部にアテナの像がありました。

・エレクティオン神殿
この神殿は南側の玄関の柱が少女の像になっているのが特徴的です。ただし、ここにあるのは複製品で、本物は新アクロポリス博物館にあります(1体だけは大英博物館にあります)。

北側がイオニア式の柱のある正式な玄関になっています。このそばにはアテナ古神殿や祭壇があったと考えられていますが、紀元前480年のペルシア戦争で破壊されてしまいました。

・イロド・アティコス音楽堂
この音楽堂は現在も使われ、オペラ、演劇、コンサートなどが上演されています。
大富豪イロド・アティコスにより、アテネ市に寄贈されたためこの名がついています。

観客席は最近修復されたのですが、161年に建築されたものが現在も使われているなんて、すごいですね!


・ディオニソス劇場
斜面をうまく利用してつくられている劇場です。ここでは毎年ディオニソスのための祝祭がおこなわれていました。ディオニソスは演劇とワインの神様で、頭にツタの冠やぶどうのつるがついているギリシャ神話の神様です。
写真では分かりにくいのですが、近づいてみると最前列の大理石の席には背もたれが残っていて、特別席のようでした。
最前列の席の座面前方には溝が掘られていて、最初何かなと思ったのですが、どうやら雨水を排出させるためのもののようでした。野外にある上、背もたれがあると余計雨水がたまるでしょうからね~。

現在残っているものはローマ期に大改修されたものです。約1万5000人が収容できる、大規模な劇場です。

Cocoruu達は、13:30のフライトでアテネに入り、ホテルに立ち寄り、14:30頃からその日のうちに駆け足で今回のルートをまわることが出来ましたので、あまり時間が取れない方もアクロポリス遺跡を観光できると思います。

ただ、何点か注意点がありますので、まとめておきます。

・アクロポリスが「高い丘の上の都市」という意味をもつ位で、地図では分かりにくいのですが、結構坂がきつく、行きは上り坂です。特に夏に行かれる方は、水の持参を忘れないようにしてください。(Cocoruu旅行当時は、遺跡内でペットボトル販売は見かけなかった気がします。)

・影がないので、ぼうし、日傘、日焼け止め、サングラスなど、熱中症対策をお忘れなく。可能ならば、朝か夕方の観光がいいかもしれません。

・季節によって、また熱中症対策のためやストライキ、近年の不況によるなどの理由で、開場時間が変更になることがわりとあるようです。また閉場間際だと入場させてくれないので、可能なら事前に問い合わせた方がよいかもしれません。

また、Cocoruuたちは行っていませんが、2009年にメトロAkropoli駅の近くに、新アクロポリス博物館が開館され、こちらではエレクティオン神殿の少女の像のオリジナルや遺跡の発掘現場がガラス越しにみられたり、遺跡の出土品が見られます。

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