2016/09/07

トレド タホ川に囲まれた、画家エル・グレコも住んだ街

スペイトレドは、周囲にタホ川の流れる魅力的な街。

ギリシャ生まれの画家、エル・グレコが半生を過ごした街でもあります。

見る角度によっては、タホ川はトレドを囲む、お城のお堀のようです。
トレドの旧市街全域はユネスコの世界文化遺産に指定されています。

・トレドのカテドラル
スペインで2番目に大きなものです。スペイン・ゴシック様式の大聖堂で(増改築されているため、様式がいくつか混じっています)、外観は荘厳な感じです。
改装中だったこともありますが、内部は想像よりはこじんまりしているように感じました(失礼!)。

大聖堂の祭壇裏のナルシソ・トメ作の「トランスバレンテ」は傑作で、天使や聖母像が細部にいたるまで細かく作られています。

聖歌隊席に彫られたグラナダ戦争の場面や、ステンドグラスも美しいです。

・エル・グレコ博物館
エル・グレコが住んでいた周辺の家屋を修復したもので、2011年3月にリニューアルオープンされました。ここでは、エル・グレコの作品「トレドの景観と地図」や、晩年に描かれた「十二使徒」の連作を観賞できます。

「トレドの景観と地図」は、向かって右側にエル・グレコがトレドの地図を持っていて、後ろに街並みが描かれた絵です。

この絵は現代の観光地図を作るときの参考にされたそうで、逆に言えば、エル・グレコがこの絵を描いてから、トレドの街が大きくは変わっていないといえます。

博物館のリニューアル以前はユダヤ人の教会(住居)なども展示されていました。リニューアル後も14世紀の家屋を修復したものが見られるようです。

・トランシト教会
旧ユダヤ人街の中心に建つ、ムデハル様式のユダヤ教会ですが、現在はユダヤ博物館になっています。
・サント・トメ教会
エル・グレコの「オルガス伯爵の埋葬」が見られます。パッと見た第一印象としては、青灰色の色使いが、強く残る絵です。(残念ながら写真撮影禁止です。)

下半分は伯爵が埋葬されている部分が描かれています。周囲にいる、埋葬を見守る人々は、実在した人物だと言われています。
上半分は天界の様子を表しており、伯爵の魂が天使によって、イエス・キリストと聖母マリアに捧げられるところが描かれています。

・サン・マルティン橋
アルカンタラ橋と並び、タホ川にかかる歴史的な橋です。
ペドロ1世とエンリケ2世の兄弟戦争により破壊されましたが、司教の命令で再建されました。

石造りの重厚な橋で、トレドの街並みに良く合っています。タホ川を眼下にながめつつ、美しい古都トレドにサヨナラを告げつつ渡りました。
・トレドの観光について:
Cocoruu達はパッケージツアーで観光したのですが、個人で観光される場合、ソコドベール広場から2階建ての観光バスがでています。一日券を買えば乗り降り自由です。

また、以前の記事で紹介した、チキトレインと似た、ソコトレンという乗り物もあります。所要約45分で、30分に一便(冬期は1時間に一便)出ています。

これらを上手に使って、トレドの街を観光するのもいいと思います。シーズン中は混みあうでしょうから、ソコトレンは、早めにチケットを買った方が良いと思います。

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